2017年11月10日

萌恵ちゃんは気にしない 喬文



主人公の女子高生・萌恵ちゃんは題名通りあまり物事を気にしない。
普通なら多少なりとも喜怒哀楽が出る出来事にも、普通なら様々な感情が突き抜ける異常な状況でも。
というワンアイディアコメディ。
ごく普通の学園コメディ舞台だけど、唐突に地球外生命体に誘拐されそうになったり
ヒロインの友人はヒロインのツッコミ役と見せかけて実は魔法少女だったりと
次々と繰り出す非日常である意味コミカルな展開が続き、ヒロインの決め台詞で締める構成。
出オチっぽいかなと思ったが脇役(というかある意味主役でもあるのか)たちの動かし方が巧くて
面白かった。
変な出来事に遭遇しても動じない・表情が変わらないヒロインだが、
突風でアフロになったりする当人も中々に奇っ怪な存在かもしれない。
絵はうまく読みやすい。個人的に吸血鬼娘が好きです。

喬文
MFC1〜 / メディアファクトリー
ジャンル:少年・コメディ / 好み度:★★★☆☆
posted by 日暮 at 18:03| Comment(0) | タイトル名ま行

2017年10月06日

探偵の探偵 松岡圭祐/清原紘



同名サスペンス小説原作。
調査会社に就職しある部署に配属された新人女性は、課で唯一の探偵という女性と出会う。
悪徳探偵が関わる案件を撲滅し廃業に追い込む「裏探偵課」を舞台にしたクライムサスペンス。
新米女性の視点から敏腕女性スタッフを描く話かな。
実際探偵の中には犯罪幇助のような業務をやるとこもあるんだろうか。
原作が良いのかサスペンスとして楽しめた。
作画はアナザーなどを担当していた漫画家さんゆえ緊迫感のある描写が秀逸。

ヤンマガKCスペシャル全2巻 /講談社
ジャンル:サスペンス・青年 / 好み度:★★★☆☆
posted by 日暮 at 16:51| Comment(0) | タイトルた行

2017年09月22日

クズとメガネと文学少女(偽) 谷川ニコ



高校デビューではないが文学少女キャラで学園生活を送るためファッションで文学を読む偽の文学少女と
文学少女(偽)の容姿に一目惚れし、彼女と接点を持ちたいがため本に接するようになる男子と
普通に文学を読むし詳しい本好きのメガネ男子による文学作品を巡る学園コメディ4コマ。
ファッションで文学少女を追求するが本を読むことは読んでいる。
ヒロインの様々な地雷っぷりと、ヒロインが好きな男子の望む方向とズレていきっぷりと
メガネくんのクールな傍観者かつ冷静なツッコミ役が板についているっぷりが良い。
こちらもド嬢と同じく登場人物が読む文学作品は実在する作品ばかり。
明快な紹介ではなく本筋の青春ラブコメにさりげに組み込まれている。
形態が4コマだからか、著者の代表作ほどキャラが大振りではなく読みやすい。
3人のキャラが明確に分けられておりそのやりとりは誤解と曲解と思い込みで
不協和音なようで共鳴している面白さがある。
にしても、片想い男子がクズの役どころなんだろうけどクズかな?と思ってしまう。
自己中系キャラだけど重いとおりに事が進んでないからかな。
1巻最後にメガネくんの思わぬ重い設定とそのあっけらかんぶりに、
クズ男子の心情に共感してしまった。

谷川ニコ
星海社コミックス1〜 / 星海社
ジャンル:4コマ・文学・コメディ / 好み度:★★★★☆
posted by 日暮 at 21:34| Comment(0) | タイトルか行

2017年09月20日

アデライトの花 TONO



名家を舞台にした愛憎群像劇とパンデミックオカルトストーリー。
西欧風文化の国の名家・ハント家が舞台。

未成年の長男は他人のほとんどが動物の姿に見え、自分の母と姉のみ。
家の状況を描く中で登場する、母が哀れみで雇った不潔な女中も獣の姿に見える。
そんな中、父の二番目の妻として南国からアデライトがやってくる。
長男にはアデライトも後に生まれるその息子も人間に見える。
二番目の妻とは言うが、実は家同士で婚約を交わしていた相手で、
当主はそれを破って現在の妻と結婚した経緯がある。アデライトはその事実を知らず
輿入れしてきており、故郷にも帰れないので別棟で二番目の妻として
暮らすことに、というかんじ。そしてアデライトにも息子が生まれる。
しばらくしてアデライトは彼女の病に伏せる。彼女の故郷の風土病で故郷では風邪の
ようなありふれた病ゆえ医者も楽観視していたのだが・・というあたりで話が動く。
当主・当主の妻・母・長男・長女、召使いたち、当主の二番目の妻とその子が織りなす群像劇
であり、ジワジワと病が浸食していく過程が描かれるパンデミックものでもある。
エンタメでないさりげない演出にリアリティのある描写、長男の視点という設定で
登場人物が獣と人に分けられているのが興味深い。その違いの尺度は何なんだろう。
あと病の明確な症状に花を使う設定がうまいなあ。綺麗な花と香りが死に直結してるという。
物語の視点は次々と変わり、各々の心情が描かれていく。
エピソードの1つ1つが、フィクションの世界でありながらとても身近に感じることが
多いのも印象的だった。残酷なことも日常的なことも含めて。
著者いわく物語のヒロインという、召使いの女性の描写がまたリアル。
彼女は異臭で周囲から嫌われていたがその理由もきっちり描いてるのが印象深かった。
1巻のあとがき読んで、ええヒロインなん?とちょっと驚いた。
家の中の一連の出来事の傍観者という立ち位置なのかなあとは思ったけど。

Nemuki+コミックス1〜 / 朝日新聞出版
ジャンル:女性・ドラマ /好み度:★★★★★
posted by 日暮 at 17:01| Comment(0) | タイトルあ行

2017年09月19日

猫で語る怪異 TONO



著者が聞いた不思議な話やオカルト的不穏な話を集めたオカルトエッセイ漫画。
著者(と妹さん)自身霊感がある人でご自身が体験されたエピソードを綴ったエッセイも
多々発表されているが、こちらは著者が聞いたお友達や知り合いの体験談をまとめている模様。
同時収録の日常怪談は著者自身の話だけど。
題名にあるように、登場人物を猫キャラに変換、擬人化ならぬ擬猫化キャラで描かれている。
怖さを半減させるためというのもあるだろうけど著者的に人を描くより
猫を描くほうがラクだからではとちょっと思ってしまった。
著者の描く猫キャラ好きだからちょっとうれしいw
オカルトものとしてはオーソドックスにしてリアルに生々しい内容。
実体験話だから然もありなんか。実は霊関係なかった話も別の意味で生々しかった。
過剰に演出しないのにじわっとくる怖さを感じる構成はやはり上手い。

TONO
HONKOWAコミックス1〜 / 朝日新聞出版
ジャンル:エッセイ・オカルト / 好み度:★★★★☆
posted by 日暮 at 00:00| Comment(0) | タイトルな行