2017年09月14日

明日も未解決 桑田乃梨子

明日も未解決 (楽園コミックス)
桑田乃梨子
発売日:2017-01-31



同級生の男友達・原田が交通事故で死んだ。
同中というのもあり、度々河原の道を一緒に帰っていた吉元は、
葬式の帰り道に感慨にふけっていたところ、原田の霊に話しかけられる。
原田が吉元の背後霊になっているのは、生前原田が吉元に言いたかったことを
思い出せない未練からのようで・・。
原田の未練を解明し成仏させるのが主軸なのだが、究明するかと思うと横道に逸れたり
逸れたようでいろんな方面から話が進んでみたり、と著者独特の絶妙なバランスで
展開されていく。
吉元を始めとして、霊感のある嵐柴や、嵐柴に傾倒する友人やクラスメイト達を
交えての学園ライフ的なお話。
著者のキャラって達観してたり冷静なタイプと、欲に充実なタイプの
バランスがめっちゃ良いんだよなあ。
わがままなキャラはたいてい邪険に扱われる役どころだけど、
めげずに貫いてるとこが良い。
まあ基本的になんのかのと良いやつばっかなので読んでてほっこりする。
茫洋としたというかのほほんとしつつも人物たちは割と理路整然と議論や行動を起こし
最後にはしんみりとほろっとくる締め方が絶妙。

楽園コミックス全1巻 / 白泉社
ジャンル:女性・学園・ドラマ / 好み度:★★★★★
posted by 日暮 at 23:24| Comment(0) | タイトルあ行

2017年09月11日

だんしんち 岡叶



立川のボロアパートに住む男子大学生の部屋は友人二人のたまり場。
冴えない系家主男子、ドSサブカル系眼鏡男子・天然癒やし系男子が部屋内で行う
いろんな過ごし方を、蕩々と描く日常系漫画。
ほんと男子大学生が屋内でバカやったりダベったりするだけの内容。
設定上単調になりがちなエピソードもいろいろ工夫しているように思う。
絵は達者、人物の表情も構図も上手い。
リアルな舞台設定だけにエピソードによってはその後の片付けとか
考えるとげんなりしちゃうのもあるわあ。
それにしても立川だと安普請とはいえ3万代であるのか。まあ男子だしね。
個人的に一番萌えたのは舞台となる1Kの部屋の内観でございました。

角川コミックス・エース1〜 / 角川書店
ジャンル:少年・コメディ / 好み度:★★★☆☆
posted by 日暮 at 19:38| Comment(0) | タイトルた行

2017年09月10日

精神病棟ゆるふわ観察日記 杉山なお



精神科病棟に勤める著者の病院内の出来事を綴ったエッセイ漫画。
看護師ではなく病院内清掃や雑事などの業務に就かれているよう。
リアルな病棟の日常、患者の症状とその対応の一部が綴られている。
著者は病の当事者でない分、事柄としての様子が描かれているように思う。
描写も柔らかめで回復されて退院された人のエピソードも多い。
個人的には、病名がついた人はこういう行動を取ることがある、と
頭の隅に置けるエピソードが見られたのは有意義だった。
むろん、絶対的なものとして見ないけど。
あとガチのオカルト経験談があるってのは珍しいかな。
他の作品に見られるナースによる病院怪談より怖かった。
絵は万人向けで上手く読みやすい。
等身はリアルで人物の描写もソツがなく漫画を描き慣れてる感がある。

このマンガがすごい! comics全1巻 / 宝島社
ジャンル:エッセイ / 好み度:★★★☆☆
posted by 日暮 at 00:00| Comment(0) | タイトルさ行

2017年09月09日

雨天の盆栽 つるかめ



題名通りの女子高生による盆栽ライフを描く学園青春もの。
空気を読んで他者にも自分にも偽るごく普通のちょっと空想癖もある女子高生は、
他者と迎合しない容姿端麗なクラスメイトに惹かれ近づいてみたところ、彼女は盆栽マニアだとわかる。
普段のクールな印象と違い盆栽に関しては多弁な彼女に影響され盆栽の魅力に近づくことになる。
盆栽という知ってる人は知ってるけど知らない人はほぼ知識の無い趣味の世界を題材にした話。
素人の人物に物語の視点を置き、その道の達者なヒロインを描くという構図かな。
趣味の世界に女子高生を置くことで描く話は昨今よく出てきているが、題材から特殊な背景設定が
ない分、場面場面の大仰さが若干目立つ。内容的には凡庸というか可も無く不可も無くだが
思ったより読みやすく盆栽というジャンルに興味を惹く内容だったように思う。
絵は快活なコメディに合う絵柄で読みやすく巧い。

つるかめ
マッグガーデンコミックス Beat’sシリーズ1〜 / マッグガーデン
ジャンル:少年・青春・趣味 / 好み度:★★★☆☆
posted by 日暮 at 00:00| Comment(0) | タイトルあ行

2017年09月08日

愛犬が、私を愛してくれません。どてどてどてちん! 高久尚子



著者と著者の飼い犬どてちんと同居人で漫画家の日々の暮らしを綴ったエッセイもの。
主に著者と著者の飼い犬だけどさっぱり著者に懐かないどてちんの関係がネタになっている。
愛犬が家に来た当時著者が多忙で、著者のアシスタント業務もやっていた
同居人さんに世話を一任していた結果、愛犬の種が主人をひとりしか認めない性質なのも
あって同居人さんにしか懐かないという、なるべくしてなった状況みたい。
同居人漫画家さんのエッセイで著者と愛犬の話は度々登場していたので
相関?の予備知識は有ったけど、誇張無しだったのかというのが正直な感想。
犬種の性質をわかっててなぜ、というツッコミもなくはない。
つれない愛犬に一喜一憂し、親ばかならぬ愛犬バカを遺憾なく発揮する著者は愛おしい。
しつけを失敗して言うこと聞かないってのはわりと見るけど、
犬でこのパターンは珍しいかもしれない。
ペットものとしてはけっこう楽しかった。漫画を描き慣れた著者だけに
展開のテンポが良く読みやすいのも良い。

高久尚子
キャラコミックス全1巻 / 徳間書店
ジャンル:エッセイ・ペット(犬) / 好み度:★★★★☆
posted by 日暮 at 00:00| Comment(0) | タイトルあ行